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都会と田舎  「上京するということ」

東京に出たのは二十七歳の時。両親は駅のホームまで見送りに来て、「じゃあ行っておいで」という感じで。僕はもう田舎に帰るわけにはいかないし、両親も東京では暮らせない。住む場所が変わるということは、大きな別れなんですよね。
                                 東京新聞 2009/11/01(朝刊)

和歌山生まれの楳図かずおが、上京したときを振り返ってそのように語っていました。

もしくは、吉幾三の「俺らこんな村いやだ 俺ら東京さ行ぐだ」的な、田舎に強い劣等感をもって上京する場合もあるでしょう。
どちらにしても故郷との別れを感じずにはいられないとは思います。

来週に大学の講義(コミュニケーション論)で、「都会と田舎」の人間関係について話すことになり、ここ数日そのことについて考えることが多いです。

ところで、どうなのでしょうか?
今の大学生が上京するときに別れを感じるのか?
もしくは、埼玉、千葉などから東京の大学に通うために一人暮らしをした人は上京と言えるのか?

山形出身の私でさえ、新幹線ですぐに帰れるし、電話だってすぐにかけられるので、日ごろ故郷との別れを感じるわけではありません。
でも、実家から東京へ戻る新幹線の中では多少なりとも別れのようなもの(「次は正月まで帰れないのか・・・」など)は感じます。
後、もし東京で警察に捕まったり何か不測の事態が起きても、身元保証人がいないかと思うと、なんか妙に不安になるときもあります。(ま、そんなことは実際に起きないと思いますが・・・)

1時間そこらで実家に戻れる今の世の中、
楳図が語ったような「大きな別れ」は無いかもしれません。
田舎者にとっては、上京することであらためて田舎と都会の違いを認識します。
戦後の歌謡曲の多くが望郷をテーマにしていましたが、今の若い人向けの歌には望郷というテーマはまず見られません。
そもそも、都会/田舎という対立関係も無いかもしれません。

どのように学生に説明したらいいか、難しいものです。

A004   
「帰れないんだよ」(歌:ちあきなおみ)
望郷の歌というより、都会の中で落ちぶれて絶望している男の歌。
故郷へは錦を飾らないと帰れないし、都落ちのように帰ったとこで白い目で見られるに決まっている。そんな田舎に対する気持ちも見え隠れするような気がします。

「秋田へ帰る汽車賃があれば一月生きられる」
個人的に気持ちはよくわかる。とりあえず毎日を生きるのに必死というか。

ちなみに、私は今年のお盆は実家に帰省しませんでした。(ホントに電車賃がありませんでした。)

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