読レポ 5
前田健/「それでも花は咲いていく」
あややのモノマネでおなじみのまえけんの処女短編小説。
小さい子を愛してしまう中年の男、マンガの中の人物しか愛せない女子、セックスにしか生きる喜びを見出せない女性、振り向いてもらえないと分かっていながら好きな男性のためにボクシングをがんばるゲイ・・・
マイノリティとまで言うと、肌の色の違いとか民族とか何か世界規模の問題のように感じられるけど、
この小説は、世間からズレてしまった人が主人公として登場。
彼、彼女らが、世間からのズレにどうしたらいいか分からないと苦しみながらもなんとか生きていく姿を、毎回登場する小さな花がどんなことがあっても咲いていく状況にたとえています。
結末は様々ですが、
アパートの隣の住民かもしれないし、街を歩いてるあの人かもしれない、あくまで日本のどこにでもいそうな人として描かれています。
ただ、男が主人公になっている話は、悲劇的な結末を迎えるのに対し、女性の場合、何かしらハッピーエンドで終わります。
ゲイであることを告白したまえけんにとって、男であることにいろいろと苦労があったからなのか、男のドロドロした欲望などがうまく書かれていると思う。
まえけんと思ってどこか侮っていました、ハイ、すみません。
次回作もあるのかな?
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それでも花は咲いていく 著者:前田 健 |
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